医療の常識・社会の非常識~教授は手術がうまいのか?~

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こまった医者 医療雑記
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みなさんこんにちは。とんかつです。

本日は、医療の常識・社会の非常識ということでお伝えします。

我々医療者が常識に思っていることでも、一般のみなさんからは『そうなの~!?』などとびっくすされることが多々あります。

そんな医療の常識をお伝えします。

教授は手術がうまい!?

一般の方は、手術を受けるのであれば教授にやってもらいたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?

そもそも、教授は手術がうまいのか?

結論

うまい教授もいるけど、下手な教授もいる。

はっきり断言しますが、手術にはうまいと下手があります。

うまい人の手術は出血や時間が少なく、なにより手術している術野がきれいです。

これは努力によっておおむねカバーできますがそもそも向き不向きがあります。

年をとっても下手な人は下手です。

教授になるのは、手術のうまい下手ではなく政治的な判断や研究や論文の業績が大きいです。

そのため、手術が下手な教授もいます。

さらに、教授になると誰も注意することはできなくなるため、下手な手術をだれも止めることはできなくなります。

医療はチームなので誰が手術をしても結果はかわらない!?

教授のところでも説明しましたが、手術にはうまいと下手があります。

うまいひとが手術をしたほうが手術後の経過は順調です。

若い外科医が手術をするときは、難しいところなどは助手の指導医の先生がかわったりしますので、結果にそこまでの差はない印象があります。

ただ、下手な指導医が手術をすると目も当てられません・・・・

当直明けでも慣れているので手術は問題ない!?

間違いです。医者も人間です。

当直明けは疲れて注意力散漫です。

私自身、手術終わった後、どんな手術をしたかよく思い出せないこともあります。

ただ、当直明けでも手術をしなければならないのが日本の医療界の現状です。

医者は点滴、採血が上手!?

大学病院などではいまだに医者が点滴をやらされるところもありますが、市中病院などは通常すべて看護師がやるので看護師のほうが上手です。

看護師が点滴採血をされてなかなかうまくいかないときに、怒って、『医者がやれ!!』と呼ばれることがありますが、正直、『自分のほうが下手なんだけどな~』と思いながらやることがあります。

うまくいかないときは、焦らせず、じっくりと待ってどうしてもだめな時は、上の人にかわってみれば?と言ってみましょう。

痛み止めは我慢したほうが治りが早い!?

間違いです。

術後などは、むしろ痛み止めを飲んででも早く立ち上がって歩いたほうが術後の経過がよくなります。

年配の先生が、『こんなに痛み止めのんで、我慢しなさい』と言ってきたら、悪い先生にあたったとおもってあきらめましょう。

まとめ

今日は、医療業界の常識・非常識と社会一般の常識・非常識をまとめてみました。

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