みなさんこんにちは。とんかつです。
病気になったときにまずは近くのクリニックを受診する方も多いのではないでしょうか。
そんなときに、このクリニックは何を専門にしている先生なのかなと悩んだことはありませんか?
今日は、クリニックの看板をみて専門を当てる方法をお伝えします。
医者の専門とは?
医者にはほぼ必ず専門があります。
大きく分けると内科、外科。追加すると、精神科や麻酔科。
内科を細かく分けると、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、内分泌内科、脳神経内科、血液内科、膠原病内科、腎臓内科などなど。
また、外科には消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺外科、整形外科、耳鼻科、眼科、脳神経外科、皮膚科などです。
現在、専門医制度が変わりつつあるため今後変化するかもしれませんが、病院の看板などで見かけるのはこのようなものでしょうか。
通常はこれらの内の一つの分野を専門とします。中には二つの分野に精通している医師もいますが、それ以上、色々なことに精通するのはほぼ困難です。
なぜなら、医者が一つの分野で一人前になるのは約10年かかるため、多くの分野に精通することは非常に困難となります。
また、最近は総合診療科ができましたが、これは総合的に診断することに長けている医師で、その先の専門的な治療、手技は専門の科に依頼することが多いです。
ただ、これは決して悪いことではなく、症状が多岐にわたりしっかりと診断できないときなどは非常にお世話になる素晴らしい先生がたくさんいらっしゃいます。
標榜のルール
現在のルールとしては、内科、外科の表記の他、臓器+内科または外科、内科(臓器)などの表記方法が可能と国が定めています。
また、表記する臓器について、医師免許をもっていれば、麻酔科と歯科以外は何科を名乗ってもよいことになっております。
そのため、20年間消化器外科をやっていた医者が、翌日から循環器内科のクリニックで働いても問題ないことになっています。
クリニックの専門は?
前述のとおり、どのような表記をしても問題ないことになっているため、クリニックの専門を見極めることは非常に重要になります。
クリニックなどの看板をみると、●●整形外科、〇〇耳鼻科、▲▲皮膚科など、単一の科を標榜している場合は迷うことはないのですが・・・
□□内科・外科・胃腸科、◆◆内科・循環器科・消化器科・内分泌科、■■内科・泌尿器科・皮膚科など複数の科を標榜しているクリニックも少なくありません。
そのときに、
この先生は、なんでも見れるすごい先生なんだな~
なんて誤解をしないようにしてください。
院長、副院長など医者が複数人いる場合を除き、そんなスーパードクターはめったにいません。
ではなぜこのような表記をするかというと
ズバリ!いろいろな患者さんに来てもらいたいからです!!
病院も経営がありますので・・・
あまりにも分野が狭いと患者さんが来なくなってしまうのであえて広めの表記をしていることがほとんどです。
では、その表記をみて、専門を当てるにはどうすればいいのか?
クリニックの専門の当て方
①内科だけが書いてあるのはもともと内科の先生。
外科が併記してある場合はもともと外科の先生です。
なぜなら、内科の医者は外科的な手技はできません。
ただ、外科だけを標榜してしまうと、ほとんど患者さんは来ませんので経営が成り立ちません。
そのため、必ずと言っていいほど内科を標榜します。
また、整形外科や耳鼻科、皮膚科などはその科だけの標榜となりますが、もともと消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科の場合には、そのまま消化器内科、循環器内科、呼吸器内科となることが多いです。
先にしめした、□□内科・外科・胃腸科であれば、もともと消化器外科をやっていた先生が開業にあたり内科を標榜したと判断できます。
②専門が色々書いてある場合は、最初に書いてある臓器の科が専門のことが多い。
具体的には、●●循環器・消化器・内分泌内科などであれば、おそらく循環器内科の先生です。
これは、循環器内科をやりつつ、糖尿病や消化器の疾患もみていた場合などは併記することがあります。
暗黙の了解で、通常最初に一番自信のある臓器を書くことがほとんどです。
どこのクリニックにかかればいいか?
では、実際に病気になったときにどのクリニックにかかればいいかについて
まず、風邪や健康診断で指摘された場合などはどこにいってもおそらく大差ないと思います。
ただ、咳であれば呼吸器、腹痛であれば消化器、胸痛であれば循環器などのクリニックを最初から選択することをお勧めします。
ただ、呼吸が苦しいときなどは、呼吸器のときもあれば循環器の時もあります。
その他、症状だけでは臓器が判断しにくいことが多々あります。
そのため、たとえ専門外であっても、症状を見極めてしっかりと専門の先生に紹介してくれる、信頼のおけるホームドクターを見付けることが一番大切です。
まとめ
今日は、医者の専門性、クリニックの専門についてお伝えしました
専門出ないクリニックにかかって、そのまま経過を見られてしまって重症化してしまったなんてことも実際にありますので、病院にかかるときはしっかりと見極める目が必要になります。
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