みなさんこんにちは。とんかつです。
今日は、気胸の手術の仕方や1日の流れについて説明していきます。
20歳前後の若い世代で発症することが多い気胸ですが、手術になることも少なくありません。
具体的な手術の流れを知っておくことで気持ちに余裕もできすので最後まで読んでいただけましたら幸いです。
気胸で手術をする場合などについてはこちらを。
手術の流れ
手術日までに
かならず手術の前には、術前説明があります。
手術前の説明では、
- なぜ手術が必要なのか
- どのような手術をするのか
- 合併症にはどのようなものがあるのか
などの説明がされます。大体30分から45分くらいかかります。
医師によっては、ある程度怖い説明をすることもあります。
手術の合併症や、手術に伴うリスクなどです。
落ち着いて聞くようにしましょう。
また、必ず家族の方と一緒に説明しますので日程の調整が必要になります。
医者の意見としては、できれば日中の勤務帯に説明をしたいのでなるべく日中都合をつけるといいです。
まれに、
家族が仕事なので、夜7時以降にお願いします。
などと言われることがありますが、医者の気持ちとして
こちらも仕事なので、午後5時までにお願いしたいのだが・・・
あまり気にしてくれない患者だな・・・
なんていう風に思われてしまうこともありますし、医者にも家庭がありますから配慮してもらえると助かります。
前日
まず、前日夕食後から絶食になります。
これは、胃の中に食事が入っていると、全身麻酔をしたときに嘔吐し、それを吸い込むことによって肺炎を起こしてしまうため食事はストップします。
水分は、寝るまでOKな場合と、手術の数時間前までOkの場合がありますので指示に従います。
そのときも、水や、スポーツドリンクなどの比較的吸収のよいものだけとなり、コーヒー、炭酸ジュースなどはだめです。
ひげなどが生えている人は剃るように指示されます。
これは、全身麻酔の時に口の中からチューブを入れて空気の通り道を確保し人工呼吸器で呼吸します。
そのチューブをテープで固定するのですが、固定が甘くなってしまうためひげを剃るように指示されます。
当日
朝起きたら手術着に着替えます。
また、肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)予防のため、弾性ストッキングを履くこともあります。
そのあとは手術の時間まで待ちます。
午後の手術の場合は点滴を入れることもあります。
手術の時に口から管を入れますので、歯磨きなどをしておくのもいいですね。
また、手術室に向かう前にはトイレを済ませて起きましょう。
手術室で
手術室に到着したら、入り口のところで一緒に来た看護師さんが手術室の看護師さんといろいろ話をします。俗に言う申し送りです。
病院の中では今どこの看護師が担当しているかが決まっており、担当が移るときには必ず申し送りがあります。
また、入室時などには名前や生年月日なども確認されます。
過去には、患者を取り違えた、手術する場所を間違えたなどの事例が全国で起きています。
自分でもなんか変だなと感じたら遠慮せずにいうようにしましょう。
手術室に入ったら手術台に横になり、麻酔科の医師によって麻酔がかけられます。
現在の麻酔は、点滴から薬を入れると1分もしないうちに眠ってしまいます。
その時の薬の刺激で血管が痛くなりますが、痛いと思っているうちに眠ってしまいます。
眠ってしまった後は
眠ってしまった後、おしっこの管を入れます。
私の経験上、手術の後おしっこの管の違和感、痛みを訴える方が、特に若い男性の場合多いため、おしっこの管を入れないで手術をしたり、麻酔が効いている間に管を抜いてしまいます。
医師の判断になりますので、手術の後なくても良いか聞いてみるのみいいです。
その後、体の向きを変えて、消毒をして手術をします。
若い気胸の手術であれば約1時間で終了します。
その後、麻酔を覚まして手術室を後にします。
麻酔導入に1時間、手術に1時間、麻酔を覚ますのに1時間くらいですが、まれにそれ以上になることもあります。
手術のあとは
胸に入っている管(胸腔ドレーン)を翌日以降に抜きます。
これは、まれに手術で肺を切った場所から空気が漏れてしまうことがあるため、空気を外に出す役割と、空気漏れが起きていないかの確認の為です。
その後も問題なければ数日で退院し、外来に2~3回通院したら終了です。
手術のやり方
若い気胸の場合は、肺にブラという部分があり、そこが原因となります。
その部分を切り取り、上に人工シートをかぶせる手術になります。
このシートは肺を補強する役割を持っており、将来的には吸収されます。
傷の数ですが、多くの手術は3つの穴をあける胸腔鏡手術を行いますが、最近では1カ所の傷で行う手術もありますがまだまだ行っている施設は少数です。
どのような手術になるかは主治医の先生に確認してみましょう。
また、YOUTUBEなどで手術の動画も見ることができますので、興味のある方は見てみるのもいいかもしれませんが、血液などに弱いかたはあまりおすすめしません。
まとめ
気胸の手術のながれについて説明しました。
初めての手術では流れが分からず不安も多いと思います。
流れをしることによって少しでも不安が解消されれば幸いです。
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